2014年01月18日2

http://www.alzforum.org/…/japanese-adni-called-defend-its-d…

 上記記事に寄せられた筑波大学の朝田教授の公式コメントを私訳しました。誤訳があればご指摘願えれば幸いです。

<私訳>
 今回の事件について疑惑を晴らす機会を与えて下さったことに感謝します。

 最初に申し上げたいのは私がデータ改ざんしたという疑惑は完全な誤りということです。私は1月10日に記者会見をしました。その場で私が述べたのは、大規模なデータセットというものは記録するとき、加工するとき、そして管理するときのエラーに影響されやすいということでした。

 我々の研究はこの分野のこの規模では初めてのものでありますが、この規模の個体数ではよくある困難に遭遇しました。すなわち調査票への誤答、使用薬剤が認知機能に影響しているので本研究に組み入れ不適切な症例そしてインフォームド・コンセントが受け取られていない症例です。総数545例中、上記理由によりデータが精査されるべき症例が80例ありました。様々な程度の認知障害をお持ちの方々を含む個体群を扱う際に、この種のエラーはこの文脈では想定外ではなく有り得るものでした。

 加えて、データベースにデータを入力する際の記録エラーがあります。原因もデータベースそのものにあり、これまた本研究の新規性に因り得るものです。全体的には、データの意図的な改ざんは真実ではなく、本研究の規模と性質の文脈でみられた偶発的なエラーが見られたべきでした。

 最後に、私が朝日新聞で述べたとされる事の真意についてコメントさせて下さい。簡潔にするための、私の発言の全ての引用は間違いです。私は朝日新聞記事にあるような意見表明はしていません。この他の面では尊敬できる新聞によるこのストーリーの理由を私は推測しませんしコメントしたくないです。このストーリーは虚偽です。さらに悪い事に、この極めて重要な分野におけるプロフェッショナルの激しい仕事と参加者を汚すものです。この種の滑稽なジャーナリズムは残念ながらこの国の科学の評判だけでなくジャーナリズムの整合性を傷つけるものです。

 私は本コメントが読者の皆様とAlzforum関係者の皆様を安心させることを心から願っています。インフォームド・コンセントを受け取ることやデータを取り扱い加工することも含む、研究のあらゆる側面において高水準の倫理的実践を我々の研究チームは保持しています。